在米くのいち 手当ての道をゆく

病気と共存しながら施術者を目指す日々の奮闘記。

向こう側の視点

向こう側の視点に立つと思わぬ発見がある。

 

副業ではサービスを提供しているが、お客様から「勇気を出して申し込んで良かった」という言葉があった。

その緊張感はこちらの視点にはなかった。

 

仕事の流れに慣れてくると新鮮な感覚が薄れていってしまう。

それ自体は仕方のないことだが、お客様が最初の一歩を踏むときの勇気のことを忘れてしまうと気持ちのケアが出来なくなってしまう。

 

鍼は痛いからこわいと思っている人が多い。

痛みの感じ方に個人差はあるものの、痛くて痛くて耐えられないという話は聞いたことがない。

むしろ、鍼をされると気持ち良くて寝てしまう人が多い。

 

でも、他人がなんと言おうと自分で経験するまではこわいものはこわい。

だから施術者は最初は特にその気持ちを汲み取る必要がある。

 

そのことを改めて教えてくれた今回のお客様に感謝。

この副業、意図した訳ではないが自分が将来鍼灸師となったときの在り方を勉強させてくれる。

良い経験を積んでいる。