在米くのいち 手当ての道をゆく

病気と共存しながら施術者を目指す日々の奮闘記。

二度目の鍼体験

二度目の鍼体験は東京でした。

夏に帰省した際に日本の鍼を試してみたいと思い予約。

たぶんそこはチェーン店だったと思います。

 

ベッドが何床もならび、カーテンで仕切られていました。

その日はたまたま他の患者さんがいなかったのですが、話し声は丸聞こえになるなぁと少し抵抗がありました。

昔ながらの鍼灸院では仕切りもなく見ず知らずの患者さんが隣同士で施術を受けるところもあるようなので、時代と共に考え方が変わってきたんだろうなと思います。

 

簡単な問診後、全体にバランスを整えてもらうということで施術開始。

すぐに腰がバリバリにこっていると言われました。

確かに子供達がまだ小さくて重い荷物を持ったり、子供を抱っこしたりで腰に負担がかかっていたのかもしれません。

 

そこでは電気治療も受けました。

体に刺した鍼に電気のコードを接続します。

電流の強弱は簡単に調整できるようでした。

まるで筋肉が心臓になったようにぴくぴく動いたのが初めての感覚でした。

 

施術も後半になって鍼灸師さんが腹部に鍼を刺し始めてから衝撃が走りました。

おへその上下左右あたりに鍼を刺しては抜き、刺しては抜きと数回繰り返していたのですが、刺す度に内臓(腸??)がびくっ!!と大きく動き、寝ていた体が反射的に起きて『くの字』に曲がりました。

まるで生きた魚がお腹の中で跳ね上がるような初めての感覚で驚きました。

 

鍼灸師さんは私が痛がっていても鍼を刺し続けてので、たぶんそれほど珍しいことではなかったのかもしれません。

でも、なんであのような状態になったのかが分からずちょっと腑に落ちませんでした。

 

今回も鍼灸師さんは親切でいろいろと話しながら施術してくれました。

治療というよりは接客という感じがしました。

鍼は医療ばかりではなく慰安にもなりうるので、接客術が必要なケースもあるのだなと思いました。

 

初回同様、この時も特別ひどい症状などはない状態で行ったので、自覚できるような改善点は特にはありませんでした。

でも、帰宅後に妹に顔色が良くなってると言われ、鏡を見てみると確かに血色がよくなっていました。

 

翌日、腹部に大きなあざを数か所発見。

腹筋痛にもなっていました。

あのぴくっとした動きで筋肉痛になったのかなぁ?

 

私は慰安よりは医療としての鍼治療をしたいと思っています。

自分の方向性を考える上でもこの二度目の鍼経験が役立ちました。

やはり自分で経験することは大事だなと改めて思いました。