在米くのいち 手当ての道をゆく

病気と共存しながら施術者を目指す日々の奮闘記。

舵の切り方

ご縁があって1年半関わらせて頂いたウェルネス関連の仕事が終了することになった。

自分のアイデンティティとして大切にしてきた仕事の終了が決まり、正直ショックは大きかった。

患者さんから頂いたあたたかい言葉もたくさん思い出した。

ここからどういう方向に舵を切ればいいのか、考えを巡らす毎日。

 

オンコロジーと緩和ケアが自分の核であることには変わりがない。

この患者層には、この先の時間を生きるために戦う人達と、残された時間を生ききるために戦う人達がいる。

主に前者は病院、後者はホスピスの患者さんだ。

今の私の気持ちが一番寄り添いたいのは前者。

おそらくそれは自分の経験から患者さんやその家族の気持ちを身近に感じるからだと思う。

 

私が得意とする形式のマッサージセラピーはウェルネスではなく緩和ケアに属すると以前から考えていた。

それは、これまでの経験から患者さんへのマッサージは身体的よりも精神的なケアとしてより効果を発揮するという実感があったから。

 

しかしながら、ほとんどの病院の緩和ケアチームにはマッサージセラピーが含まれていないのが現状だ。

どんなに患者さんのケアに役立つとしても、ガイドラインが存在しないために前例を作りにくいことや資金面でのハードルが高いようだ。

 

病院での居場所を発掘できない可能性があっても時間と資金を投資し、トレーニングを受けて挑戦するべきか。

マッサージの役割が既に確率されたホスピスに進むべきか。

この2つの選択肢の間で毎日のように揺れている。

どうしたら納得できる結論に辿り着けるのか…。

 

ウェルネスの仕事の経験からひとつ分かったこと。

環境は常に変わっていく、ということ。

採用してくれた上司は現場の雰囲気を明るくするひまわりのような人だった。

マッサージセラピーの仕事は患者さんに必要とされていてこれからもずっと続くし、私達がサポートするからよろしくね、と言ってくれていた。

この人とずっと一緒に仕事をしていきたいと思っていたのだが、個人的な理由で突然退職されたのが1年前。

このときもかなりショックを受けた。

 

その後、現場の体制や私の所属が変わり少し不安を覚えながらも、自分の役割に引き続きやりがいを感じていた。

そんな中での突然のプログラム廃止の決定。

 

自分にとって最高の状況だと思っていても環境は変わってしまうものなのだ。

変化が起きないことを願いながら進んでいると、変化が起きたときに辛くなるかもしれない。

あまり考えすぎず、流れにまかせることもひとつの方法なのかもしれないな。