在米くのいち 手当ての道をゆく

病気と共存しながら施術者を目指す日々の奮闘記。

ブログの再開

前回の記事から4か月弱。

この間に色々なことがあった。

6月22日の生検、翌23日の告知。

その後、嵐のように続いた医師の診察、検査、手術、リハビリ、薬物治療。

 

このブログを闘病記にしたくなかったし、そもそも書き記す心の余裕がなかった。

 

今は心も体もすっかり元気。

素直にその状況に感謝。

 

ただ残念ながら、鍼灸学校への進学を断念することにした。

あんなに何年もかけて準備したのだけれど、自分でも驚くほど未練がなかった。

 

術前の不安なとき、「この状態で鍼の施術を受けるのはキツイな」と一瞬思った。

緊張で萎縮した体に鍼を刺すことが想像できなかった。

そんな気持ちを体験したからかもしれない。

 

これからは、以前のような詰め込み過ぎの生活はできない。

ストレスをためすぎない。

心に余裕を持って朗らかに過ごす。

そんなことが毎日の目標になった。

 

でも、私の人生、先すぼみにはしたくない。

病気との付き合いは生涯続くけれど、それで自分のやりたいことをあきらめてばかりでは中身のない日々になってしまう。

 

幸い気力も体力もある。

原点に返って何ができるか模索してみることにした。

 

地元でのトレーニングで習得できる医療技術。

願わくば鍼灸のように人間の内の力を引き出すような施術。

自分の東洋人、日本人としての背景を活かせるような職種。

 

色々と考えた結果、たどり着いたのが指圧。

マッサージセラピストのライセンスを地元で取得、指圧の習得は日本との遠隔で進めることができる。

 

マッサージは体力勝負と聞いたことがあるので、一抹の不安はある。

それに、指圧のように黙々と進める作業が自分の性格に合わないかもしれない。

癒しではなく医療として成立するような技術を身につけられるかどうかも確信がない。

でも、ちょっとその世界を覗いてみたい。

 

今週、仕事を再開した。

最初の稼ぎでセミナーを受けてみようかな。

新しい人生の一章が始まるかもしれない。