在米くのいち 手当ての道をゆく

病気と共存しながら施術者を目指す日々の奮闘記。

ケトンダイエットと体の反応

去年のメモリアルデー頃、急に思い立ってケトンダイエットを始めたことをふと思い出しました。

ケトンダイエットは食事から炭水化物をほぼ除去し、たんぱく質をたくさん摂取するダイエットです。

もともとは糖尿病患者の血糖値コントロールのための食事療法だったと記憶しています。

 

長期的に継続するものではなく短期集中で減量を目指すという方法。

私も3か月間頑張ってみて結果的に3キロほどの減量に成功しました。

 

このダイエットでは、検査紙を使ってケトン体が出ているかを確認できます。

ケトン体は、エネルギー源である炭水化物が食事から摂取されないときに、体が体内に蓄積された筋肉や脂肪をエネルギー源として使い始めたときに発生するものだったと思います。

 

薬局で検査紙を買ってきて試すと、私の体もケトン体を出していることが分かり感動。

体には自覚できるような変化はなかったけれど、毎日ケトン体の有無を確認して食事療法を継続しました。

そして、計画通り3か月でダイエットを終了。

 

たまたまその直後に健康診断で血液検査がありました。

検査結果のコレステロール値を見てびっくり!

正常の上限を大きく超えていました。

 

直後にかかりつけのクリニックから電話が。

すぐに予約を取ってホームドクターと会うように言われました。

 

予約当日に出向くと、私の血液検査をみてホームドクターが驚きと解釈に困った顔をしています。

これはきっとコレステロール値のことだなと思い、ケトンダイエットをしていたことを伝えました。

 

Dr. 「あ~、なるほど、そういうことね。去年、一昨年の数値から異常に上昇してるからおかしいと思ったのよ。心臓外科医が聞いたら興味津々の変化だわ。」

 

きっとよっぽど異常な上昇だったのだと思います。

一応、ダイエットはもうしていない旨も伝えました。

「特に今すぐ健康に影響があることはない」と言われて一安心。

念のため、数か月後に再度血液検査をすることになりました。

 

再検査の件、コレステロール値はだいぶ下がりましたがまだ正常範囲外。

コレステロール値ってすぐに上がるけど下がるときはゆっくりなのかなと勝手に理解。

ただ、食事でこんなにも明確に血液内の成分が変化したのには驚きました。

 

毎日の食事が大切なのはわかっていたけれど、この時はさらに実感。

自分で変化を感じなくても体はきちんと反応しているんですね。

 

鍼の場合も自覚はなくても神経系に作用する、というのはこういうことなのかもなと思いました。

体の反応について考える上で、本当に良い勉強になりました。