在米くのいち 手当ての道をゆく

病気と共存しながら施術者を目指す日々の奮闘記。

医療従事者として認識されていない鍼灸師

州政府のサイトにはCOVID-19に関する情報がまとめられています。

医療物資の製造に協力する企業の募集、ボランティアや寄付の項目があります。

医療専門職対象に協力者を募るリンクもありました。

 

もしかして鍼灸師も医療従事者も対象?とリンクをクリックしてみました。

医師、看護師、呼吸療法士、歯科医、歯科衛生士、助産師、理学療法士、検査技師・・・

鍼灸師は見つかりませんでした。

同じ白衣を着ていても鍼灸が医療として認識されていないのだと思い、予想はしていましたが少しショックでした。

 

中国ではどうだろう?と少し調べてみました。

古典鍼灸には疫病に対する施術法もあって、予防期、治療期、回復期の異なる段階で鍼灸治療が施されているところもあるということでした。

 

現状、アメリカでの鍼灸の認知はまだ途上で、州によっても大きくバラついています。

鍼灸師をプライマリ・ケア・プロバイダとして認識しているカリフォルニア州は、独自の試験制度を有していて難易度も高いです。

その他の州の大半は、National Commission of Certified Acupuncture and Oriental
Medicine(NCCAOM)という団体の試験合格をもって資格を取得できます。

わずかですが無資格で鍼灸を施術できる州もあります。

 

アメリカでは鍼灸の医療としての認知度がまだ低いという現状を覚悟しておかなくてはいけません。

それでも『鍼灸にやれることがある!』という確信があります。

自分の気持ちがぶれないようにしていきたいと思います。